Thursday, June 9, 2005

気分は東アジアの旅・水天宮界隈

東アジアの国々を覗きまわろうとはじめた東アジア世紀末研究会が二十年を迎えました。台湾の旅を手始めに、韓国・上海・香港・ベトナム・北朝鮮・日本の中の韓国などなど、いまさらながら当時の仲間たちの元気さが思いおこされます。

近頃、当時のメンバーとはじめたのは、東京がまだ江戸末期の匂いや風情を残している場所を探し回って、その雰囲気を味わいながら会食を持つこと。正確には江戸末期ではなく、高度成長を始める前の東京のこと・・・
東 アジア世紀末研究会でも、かつて一度江ノ島一泊探索の旅をしたことがありました。私は小学校以来の江ノ島、しかしそこに異界の巣食うアメニズムの世界が感 じられたのでした。江戸時代の民間信仰、いまだに引き続いていること、そしてアジアのどこかで味わったような思いにとらわれていたものでした。

前回は浅草界隈を、今回は水天宮界隈。水天宮境内が人工地盤の上に移された、参拝される方の数は少ないとはいえ、台湾のにぎやかな廟の雰囲気をわずかです が感じられました。日本も東アジアの一部なのだと。界隈一帯に超高層ビルもほとんど見当たらず、ということはビル前に狡すっからい広場も、見上げてもどこ までもひらったい壁がそびえる事もなく、表通りには戦前から食通が通った店々が、裏通りには江戸前の惣菜・食材、京都じこみの味などなど、古臭いながら適 度な多様性がうまく点在しています。

この多様性というのが実にいい。かつての東アジアの都市にはこれがあった。今では界隈と呼べる地域を特定することが難しい。どこも似たり寄ったり、はんぺ んか金太郎飴のような趣で溢れ返っています。銀座は銀座にしか、神田は神田で、内藤新宿は内藤新宿にしかない、匂いも風景も風情も異なっていたものが、今 は東京には、いや日本中になくなりそうな気がしています。

わずかながらでもそんな界隈を探し出し、味わうのも東アジアの旅かと思い、しばらく事を進めてみるつもりです。

Friday, June 3, 2005

続続:いまさらですが韓流・・・

韓国ドラマのDVDやVTRテープを送り続けてくれているのは後輩のJunJun。特に興味を引いた「砂時計」は現代韓国史へ興味を引き立ててくれます。十年前のドラマといえ、見ごたえあると感じているのは私だけでしょうか。内容を理解すると今度は背景に流れるBGMへと好奇心が向かいました。ドラマの内容と同じにBGM全体の仕立ては甘く、切なく、ほとんどが短調の曲です。 その中に画面をしめてくれている曲がありました。この曲はなんだと騒ぎ立てたところ、京ネエさんが寝る時間も省みずに探してくれました。ロシア人の男性歌 手Iosif Kobzonが太く朗々と歌い上げる「Cranes」という曲。京ネエさんのメールには


「・・・このサイトでkobzonのcranes熱唱ライブが見られます。kobzonの顔みたってダウンロードできなきゃ同じことですが。・・・」

とありました。興味のある方は覗いてみてください。なかなかの歌です。ただ残念ながらダウンロードできるサイトは見つけられないでいます。どなたかご存知ではないでしょうか・・・

Thursday, May 19, 2005

続:いまさらですが韓流・・・

(停看聴)お借りしたテープの印象をメールしたところ、以下のコメント(JunJun)が届きました

停看聴:
>>送っていただいたビデオおよびDVDをのぞいてみました
>> 結構気に入りました
>> 特に韓国現代史がらみものに興味を引きました
>> 知らなかった!韓国ってつい最近民主化されたんだ!

JunJun:
韓国現代史はいろいろわかっていないことも含めてかなり面白い。
さんざん抑圧されてきた分その反動が映画やドラマの面白さになっている。

停看聴:
>> というわけで
>> ・「砂時計」の大河ドラマはよかった!
>> 女主人公以外の人間はみないい!

JunJun:
そうなんですねえ!みんないいです。
たしかにユン・ヘリンはいまひとつもの足りない。
悪役のイ・ジョンドをやった俳優はうまかった。
主演のチェ・ミンスも硬派でよい。

これだけメッセージ性と内容のあるドラマはめずらしい。

停看聴:
>> キャラクターがはっきりしていて分かりやすい
>> いろいろな映画のパクリ集みたいなのもいい

JunJun:
韓国ものには多かれ少なかれパクリがあるが
結果オーライ以上のものがあるのでけっこうゆるせます。

停看聴:
>> 光州事変を教わった

JunJun:
リアルタイムで当時注目していました。
新聞記事(朝日)の3面にしか載らず写真などもろくになかったけれど
毎日興奮して読んでいたおぼえがあります。
多分市民と軍が直接武力衝突したという意味では天安門事件以上に大きな事件
でしたが情報が乏しくて詳しい状況はわかりませんでした。
一説に行方不明者含めて2000人が犠牲になったといわれています。
そのときに死刑判決をくらった金大中が後に大統領になってしまうという
展開も韓国らしい。

停看聴:
>> ・「幽霊」は設定がよかった!
>> 仮想敵国が日米という発想は日本人にはできない

JunJun:
作品としては不満が残るが韓国の持つ鬱々として晴れない深層心理が
うかがえて興味深い。核爆弾をもってカタストロフとする着想がコワイが
何らかの形でいつかはカタストロフィの到来を望んでいるのですね。
北の核に関していまひとつ韓国が冷静なのはあながちその辺の理由か。

Tuesday, May 17, 2005

いまさらですが韓流・・・

遅ればせながら韓流にはまりました。友人が大量のビデオとDVDを送ってきたのです。寝不足気味ですが、韓国現代史を知ることになりました。
その中で24回にもわたるTV長編連続ドラマ「砂時計」に深く興味をもちました。時代の流れを描いていたからです。「冬の時代」といわれている軍事独裁政 権時代の1970年代から80年代半ばまでの韓国、そこには一回50分すべてを光州事変(事件と呼ばれていますがとうてい事件などとは呼べません)に割い ていたりしていました・・・
登 場人物のキャラクターがはっきりしています。登場するのは地回り、政治暴力団員、右翼政治家、独裁政権の官僚、財界人、軍人、民主派学生、農民。みな時代 の証人です。韓国が歩んできた民主化の歴史は、日本が敗戦のときから与えられた情況、与えられた民主主義から始まったのとは大きく違うんですね。

もうひとつは「幽霊」という映画、韓国の原子力潜水艦「幽霊」が秘密作戦で航海に秘密裏に出航するのですが、実は核ミサイルを積んでいて、艦長はこの状況 を消し去るため自爆するつもりです。一方副艦の狙いは違います。「幽霊」を乗っ取り、艦長を射殺、ミサイルを日本に発射しようとします。

ここには仮想敵国が日米という、日本人にはない発想があります(少なくとも私には思いつきませんでした)。反日教育ではなく、実感として米国・日本にたいする想いを感じ取ることができそうです。

Monday, March 14, 2005

「陰陽五行の教え」ー型の民族 十年後記


森羅万象の一切を、ことごとく陰陽の消長と五行の運行とで説明することができる。中国人はそう考え、国の未来から明日の我が身を陰陽五行の思想に委ねてき た。陰陽は気の二方向、人間呼吸の意味、生命の本源とした。五行は五星と関連づけ、五つの物質に方位、四季、色、音、数字、味覚をあてはめている。陽の原 型文字は易である。易は日月二つの文字が重なって構成されたという伝えがあり、この日月の陰陽が変転して万物を消長させ、事物が変化をきたす。これが易で あるという・・・

[写真:台北で見つけたネオン 中国全土が描かれていた photo:(C)Eiji KITADA]

十年後記を書いていると、その当時のことが目の前に浮かんでくる。東アジアの旅をはじめたのが四十のはじめ、今思うと信じられないくらいにエネルギッシュ に動き回っていた。仕事で入ったお金のほとんどは旅に使われた。次の旅に出たいがために仕事をしていたような気がする。そんなことだから未だにお金には縁 がない。しかし、その分東アジアでの記憶は多く深い。まさに「物より思い出」の時代だった。

時代は移り、アジアの国々も栄枯衰勢を繰り返している。ついこの間まで、台湾での仕事に呼び出され、言い値で仕事をすることができた。今はその面影もな く、代わって大陸の仕事はどうですか?と、話がかかってくる。どちらにしても、十数年前のあの東アジアを深追いした結果だから、ありがたい話である。もし かしたら、「勝間通信」は「上海通信」になっているかも知れない。

Friday, March 11, 2005

FedExからDHLへ

92739c2b.jpgこ れまで何度か、日本国内で入手できないNOKIAの携帯電話などを英国のwebshop、eXpansysで購入していました。問題は送料が割高だったこ とです。ある程度の重量と価格ならば・・・なんですが、小さく軽いものでもそこそこのお金を取られます。それがFedExからDHLへとようやく替わりま した。3月からなのでしょうか。いくらか安くなるはずです。今回の買い物、送料はどのくらいになるのでしょう。ただ、UKから中継地の香港倉庫までは FedExなのかも。

Wednesday, March 9, 2005

凄い名前の法案

海峡問題、というかこのblogでは政治的な発言は避けてきました。私の及ばないところだからです。及ぼそうと考えるなら、私は「本郷義昭」になります。私は現場主義でいきます。評論なんてしたくない。

台湾の普通の方々が私に政治問題を語ることはありませんでした。理由はいくつかあるでしょうが、恐らく係わりたくない、ということだと思います。ところが昨年の秋、台湾の国会議員選挙を間近に控えた11月末のことです。一人の台湾人の方は涙を流さないばかりに、今やらなければならないことは何か、について熱く話してくれました。どちらかというと保身的な方なので、その方の発言にいたく驚かされたものです。

反国家分裂法案という凄い名前の法案が大陸で正式に上程されました。海峡を挟んだ両方に友人のいる私にとっても気になる問題です。「何とかならないのー」なんてのん気なこと言えませんし。