Wednesday, July 18, 2012

金門:フェリーの旅がうれしいのは金門名産のソーメンが食べれること

もともと船旅が好きでした。といっても大型旅客船でバケーションなんてことではありません。関釜フェリーとか、地元の人が日常利用している目と鼻の先の向こう岸に渡る韓国三十八度線近くの草束の引き舟とか、台湾高雄の渡し舟とか、布袋から彭湖島までの船旅とか、なにも海外でなくても東京下町水上バスとか、そんなささやかな船に乗るのも私には小さな和やかな旅になります。

台湾から厦門に渡る、またはその逆、の交通手段は二つある。一つは飛行機で一発一時間半近くという便利さ優先の方法。もう一つは金門島まで国内線、そこからフェリーに乗り換えて厦門へ。いくら急いでも三時間を切ることはない。ただ一発で厦門は飛行高度が高いこともあり、時間がかかる割には楽しみがない。ところが国内線ですと比較的低空で飛んでくれる。台湾西海岸沿いに南下し、台中を過ぎた先で洋上へ、そして彭湖島を上空から眺めながら金門へ。その間天気さえよければ窓からの光景は飽きることがない。

金門に着くと国内航空会社、なんと台北からは四社がサービスを争っている激戦区、が用意するシャトルバスでフェリー乗り場に連れて行かれる。航空会社は空港カウンターでフェリーへの乗り換えて続きを代行してくれる。そこでパスポートを手渡さなければならない。しかしフェリー乗り場で各自が出国手続きをする煩わしさがなくなるのでわたし的には楽だ。なおかつ客へのサービスとして途中お土産屋に立ち寄る。このお土産屋が金門名産、小さな島の風が強く痩せた土地でも収穫が望めるソーメンの試食をさせてくれる。醤は何種類か用意されていて自分で選んでぶっかける。これが実に美味しい。わたしは毎度お代わりをし、最後にわかめスープで口直しをする。

台湾沿岸を眺めながら、ときに新幹線の走行を目撃し、てんでんばらばらに白波を立てながら航行する船を眼下に眺め、ソーメンを楽しみ、フェリーの船倉でのんびりと波間を漂いながら厦門へと向かう。変化に富んでいて旅らしい旅ができる台湾
- 厦門です。

#tagged #Taiwan #China #Taipei #Jinmen #Penghu #Xiamen #ferry #Jinmen
noodles #台湾 #中国 #台北 #金門 #彭湖島 #厦門 #フェリー #金門名産 #ソーメン

No comments: