一枚の写真があります。二年ほど前、廈門滞在時に中国のブログを覗いていた時に見つけたものです。「ただただ涙 - 貧乏人の子供たちの真の生活 - 感じずして人でなし」とタイトルが付いていました。二十枚ほどの組み写真で、コメントは一切入っておらず、引用なのか本人が撮影した写真なのかもわかりません。
中国北部と思われる寒村、冬が背景、村の数少ない樹木には葉一枚足りもなし、家屋は日干しレンガを積み上げただけ、そんな村の学校に通う生徒たちの点描写真。どの子どもたちもほっぺは真っ赤、手はあかぎれ、鼻水も。意識的なのかわかりませんが、涙を流している子供を撮影したものが多くありました。テーマを強調したかったのかもしれません。そんな中、ここにあげた少女の写真が深く記憶に残りました。
賞状、粗末ながら乱れのない服装、髪はほこりでまみれているようにも見えます。彼女はしっかりと立ち、賞状の両端を広げ、それを軒先に座っている父親に見せています。少女の顔からはなにも読み取ることはできません。しかし凛とした感が伝わってきます。私には彼女がとても美しく見えました。愛おしくも感じました。私は貧困を強調することは好きではありません。この一枚の写真が証明してくれていると思いました。
今日は農歴の正月、この村の子供たち、そして写真の少女はどう過ごそうとしているのかとても知りたくなっています。
[掲載先:齐鲁小农的图库 http://tomcatjerrymouse.blog.163.com/blog/static/45104320072133616404/ ]
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