
・酩酊気味で家に戻り、バルコニーに出てもう一度空を仰ぐ。やはり月は薄絹を纏っていた。ふと李白の「静夜思」を思い出しネットで探ってみると、ウェッブ上にアタシの心境と似た中国人の一文を見つけた。
------ 小雨の一言 ------
天上の明月 ⇔ 地上の故郷
冷たい明月 ⇔ 暖かい故郷
侘しい明月 ⇔ 懐かし故郷
なんて鮮明な対称でしょう。
明月を見て、故郷を思い出す気持ちが遠く故郷を離れ、
この日本に住んでいる私にとって身に沁みるほど分ります。
自分の意志で住んでいるのに、
一生帰らない覚悟をして住んでいるのに、
なぜか時々
帰ろう、帰ろう、故郷へ帰ろうと願っています。
特に、静かな夜、眠れない夜、その気持ちが
いっそう強まり、思わず窓を開け、何かを見ようとします...
しかし、
見えるのは一輪の明月だけでした。
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