今年の春節で残念なことだったのは、廈門時代の同僚とお目にかかれなかったこと。どうもあちらの家庭の事情のようです。苗栗にある彼の嫁さんの実家、畑の中の農家で自家製米を口にできると思っていたのですが......そのかわり友人の建築家が新年の家族会食会に招待いただいた。ありがたいことである。
もう一つは元宵節、小正月、正月最後の日に八家将の行列に出くわしたこと。台北に隣接する三重には、八家将で有名な廟会がいくつもあるものの、市内ではトンと見受けられない。今年の元宵節は台北市内も一寸様変わりでした。
February 14, 2013
Taipei, Chinese New Year: New Year the third
day, my architect friend, mr.He invited me to a banquet at Japanese
style restaurant near by Beitou hot spring
台北・春節:初三、正月三日、友人の建築家が食事の宴席に誘ってくれた
台北は三方を山で囲まれている。山といっても小高い丘のような山。地形的に京都と似ているかもしれない。その北側の山間に温泉が湧き出ている。ちょうど嵯峨野街道を入り込んでいくとそこに源泉が湧き出ているようなものだ。
こ
の辺りにはかつての歓楽街、有名な北投温泉がある。大きな丸テーブルを囲んで食べて飲んで侍らせて、流しが呼ばれ、気が向いた方々は個室でお湯を浴びなが
ら一休みする。しかしそれも過去のこと、今では家族そろって温泉を楽しむ。山登りをし、温泉で汗を流し、一同で食事を楽しむ。台北からの交通の便はいたっ
て良い。新都市交通が足元まで用意されている。時間にして三十分。
北投まで行かずとも山間に幾つもの温泉地。その一つが先日の会食の場所。建築家の親戚と親しい友人を集めての食事会だった。親族の若者たちは、彼に
呼ばれては杯を受けては一気飲み、座に向かって一人ひとり挨拶と酌を交わす。大昔は私もそんなことをさせられたものだが、今そんなことをしたらぶっ倒れる
までだ。
宴席が終わった。建築家の彼は腹ごなしに山越えをしよう、徒歩で山を越えよう、超えて北投までいこう。大丈夫か?できるか?膝に
問題はないか?勿論私は即答する。「大丈夫」。内心不安である。このところのストレッチ・エクササイズが効いているなら「大丈夫」、だめなら…やってみな
ければわからない。出かけることにした。
懐かしい道のりだった。昔この辺りを、今は中風で身体がママならない知人が、ジャグァーを馳せて
案内してくれた道中である。山間の風景に変わりはない。私たちを追い越していくサイクリング車、ジョギングの夫婦、温泉の源泉地を見下ろしながら山を下っ
て北投に入った。足の疲れも膝にも問題は出なかった。丁度日が落ち、お腹もこなれ、地下鉄で帰路に着いた。
本来なら初二に、初二はお上さんが老家、故郷に帰宅が許される日、新竹に住む廈門時代の同僚のお上さんのお宅で、畑の中の農家で美味しいお米が食べられたはずだったのだが…それを帳消しにしてくれた一日でした。感謝感謝
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