Monday, September 17, 2007

[廈門・466天] 自拍

最近わたしは中国版youtubeに凝っている。家に戻り、一人パソコンに向かい、面白ビデオを探し回っている姿は、自分で思い浮かべても異様だ。お気に入りはもちろん「自拍」。my videoのジャンルだ。youtubeの影響はここ中国でも大きい。多くのウェッブサイトも自拍ものに力を入れている。電脳に若いうちから慣れ親しんでいる若者たち、積極的に投稿してくる。特徴的なのは、若き女性たちの投稿。自らを売り込みたいためか、惜しげもなく彼女たちの知られざる側面を覗かせてくれる。

意図的な演出で場を盛り上げてくれるお嬢さんもいる。シリーズものである。彼女、自らを「愛人」だと称し、ポップな曲に合わせ、インターネット先の聴衆を扇情してくる。全四部。顔は出さない。プチプチとした、いかにも若そうな肢体を、ジャネット・ジャクソンばりの振りで肉体を露わにする。このシリーズは大当たりしたらしく、シリーズ終了後、このビデオ、実は登場者は二人で、わたしはその片割れと分析してみせる子が登場したり、地方のテレビ局が特集を組んだり・・・。ところで彼女、もう一年間姿を現わしていない。どこで何しているんだろう・・・。

もう一つはMSNやSkypeでのビデオチャットものの投稿。チャットの模様を録画したものを投稿してくる。相手に了解とっているのか、脇で見ていても心配になってくる。ビデオカメラの前で、イヤイヤ胸元を開いていく様なぞ、オイオイどうなっているんだ、このビデオ一生ネット上をさまようんだぞ、など人ごとながら叫んでしまう。それにしても裕福そうなアラブ系留学生はかわゆかった!

ここ中国の現状を憂慮するも、インターネットが確実に新しい表現媒体として機能しているからすごい。時にはやりすぎの場面もしばしば見られるが、官憲が潰しても潰してもまたどこかから顔を出してくる。廈門でこの夏おきたデモのさい、政府が携帯メールを使ってデモをコントロールしたように、インターネットと共に、この二つは情報操作の最も有効な手段となったのだ。

しかしこれらのネタ、あたし、無理して探し出しているわけではない。ビデオニュースを見ようと、安部さんが辞任した会見シーンを見ようと、ウェッブサイトを開けば、目の前で見てくださいと誘っているのだ。日ごとメディア研究に勤しんでいるといいたい。えらいえらい、いい結びになった。

[ 写真: もちろん私のお気に入りなソン・ヘギョの予告編もある。彼女が脱いだというので話題になったが、場面が暗すぎで判別不能、掲載はあきらめた。 ]

No comments: