[写真は昨秋滞在のホテルの一室、ふてた片足が写っています] 理由は建物のつくりと空調の方式が・・・
漏 れる場所はほとんどが壁と窓枠との境、ここがいい加減なんですね。古い事務所をホテルに改修していたりするとなおさらです。オフィスビルは外壁がガラス張 りでできていますから、ここを小さな部屋に割って仕切ると後付で壁を窓枠にぶち当てることになる。この仕事がしっかりしていないので、空気が行き来してし まいます。ためしに手をかざしてみるとすぐ分かります。もう一つは空調、台湾ではがんがん部屋を冷やしますし、噴出す空気の勢いもがんがん。高級なつくりになると、部屋の空気をちゃんとその部屋でリターンさせ るダクトが天井に組み込まれています。これがなかったりいい加減だったりすると、部屋の空気は廊下へと漏れ出てきます。おのずと音も付いてきます。
大昔、馴染みのホテル。十人くらいで日本からやってきてわっせわっせと仕事をしていました。そのうちの一人が合衆国に留学するというので先に帰国すること に。最後の晩、明日は早いから先に休めといって部屋に上がらせます。残った我々、餞別にと彼にお嬢さんをプレゼントすることにしました。カンパを募りま す。ボーイにこれで何とかしてあげてくれと頼みます。しばらくしてプレゼントが届いたとボーイが言ってきました。
残った我々、一斉に彼の部屋の扉にへばりつきます。膝をついて扉の下に耳をつけるもの、枠に耳をつけるもの、七人ほどが一つの扉に固まって耳を立て息を潜 めて寄り添います。脇で見ていると滑稽そのものです。ひどい話ですが、元気だったんですねそのころは。今の若い人は真似をしないように。品位を疑われます から。当然ですね。
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