Monday, January 26, 2009
[台北] 冬の花火
新年快楽!今日は農暦の旧正月。除夕(大晦日)には家族そろって食事をゆっくりと取る、それが台湾での大晦日の過ごし方だそうです。昨晩、幸運にも私はお呼ばれされました。厦門から戻ったクリニックセンターの理事長さんのお宅で、久しぶりに美味しく、そしてゆったりと、それも女性陣に囲まれて食してきました。薄味の、油の少ない、街中の料理屋さんでもなかなか味わえない味でした。とりとめもないおしゃべりをし、NHKの番組を見、夜遅く帰路に着きました。ところがMRTは十時前だというのに動いていません。仕方がない、タクシーで帰宅です。
自宅近くの商店街はすでに真っ暗、しかし小さな光の輪がたくさん動いています。子供たちが花火を手に回しているのです。年越しの花火、薄暗闇の中、光の輪はとても和やかです。線香花火ではありませんが、それと似てパチパチパチパチ音を立てて瞬いています。自分の子供のころを思い出してしまいました。都心とはいえ、当時の東京は暗闇だらけ、蒸し暑い夏を家中の扉を開け放し、縁先で、店の前で、路地裏で線香花火を炊いたことを。
年越しの時間が近づくとともに、外が賑やかになってきました。大きな音、小さな音、遠い音、近くの音、みながみな、色とりどりの花火を打ち上げているのでしょう。クリスマスイブや新暦の新年の時にはこれほど華やかなことはありませんでした。昔でしたら爆竹が辺り一面でしたが、死者も毎年出たことで今では禁じられています。台湾の農暦の正月はやはり格別です。
ここ台北の花火は西暦新年のカウントダウンが有名です。三百メートルの高さの超高層ビルが花火で姿を変える様は見事だと聞きましたが、見にはいきませんでした。花火は夏の風物詩、小さいころから夏の花火を見て育ってきました。ところが最近は大きなイベントには欠かせないのが花火。花火は俳句の季語から消えてしまったのでしょうか。
[ today's photos ] 大晦日の大通りの一角、正月飾りを売る店だけが華やか。あと数時間で年越しです。客の姿はありません。それにしても賑やかな飾り物です。長年台湾を行き来していますが、この賑やかさだけはいまだに馴染むことができません。
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