Sunday, June 5, 2011

[台北] 菜食主義者の世界環境日・密かな試み

[video: 「地球を貪り食う」(Devour the Earth)2007年改訂版]
暑い。蒸し暑い。今年一番の暑さか。窓を開けても風もないので部屋の中は30度を越えている。それに回りじゅうクーリングタワーの音が入り込んでくる。これでは身体が持たない。クーラーのスイッチをオンにする。

ところで今日は「世界環境日」らしい。それにしては塑化剤が飲料品のみならず、食品にまで使われていると大騒ぎの最中である。反面教育らしい出来事だ。

世界環境日なのだから、自分は環境に対してどの程度やさしいのか、自問してみることにした。まず車を持っていないので二酸化炭素は出さない。移動は台北市にいる限り、地下鉄と専用レーンのある市バスでほとんど用が足りる。それに運動不足解消に、出かけた後できるだけ歩いて戻るようにしている。これで昨年までの足のむくみもなくなった。

電力消費のほうはどうだろう。住まいは八階、エレベーターを利用している。さすがに階段を使って徒歩に頼るほどの気力はない。データー交換用に一台のPCは四六時中オンのままだ。オフにすることはできない。あれやこれやで夜更かしもする。照明でどの程度電力を使っているのだろう。一番消費電力が大きいのは空調機に違いない。オンオフはこまめにしているものの、ここ亜熱帯の台北で空調機なしの生活は仕事はしなくていいですよ、というサインに近い。結局大して環境にやさしくないのかもしれない。

食事はどの程度環境に影響しているのだろう。

私は菜食主義だ。ただしいい加減な菜食主義なので、おそらくダイエタリー・ヴィーガン(Dietary Vegan)になるのかもしれない。ひと月かふた月に一度、身体が無性に肉を求めてくる。抵抗はしない。素直にKFCで激辛から揚げを口にする。そのときのチキンは旨い。実に美味い。味をしめて数日後にまた口にするとその脂っこさに辟易とする。やはりひと月かふた月に一度が身体にあっているようだ。
台北にいて菜食に困ることはない。大通りに囲まれたブロックに必ず一軒は菜食の食い物屋がある。看板には「素食」とでている。おおくがブッフェスタイルの量り売り。台湾に素食屋が多いのは宗教に関係しているからだが、Wikiによると、人口の10%が菜食主義者だという。にわかには信じられない。しかし私の部屋の向かいに住む方、その愛人は菜食主義者だ。おかげで彼は日々肉なしの生活を強いられ辟易としている。

原住民はダイエタリー・ヴィーガンに近い。その日の食材はその日に仕入れる的に過ごしているから菜食の質は高い。私には千メートルを越す「水よし・空気よし・土よし」な山あいで生活をする彼らのライフスタイルが羨望の的だ。

ベジタリアンは有名人にも多い。知られているところでポール・マッカートニーがそうだし、彼の音楽と違い、この方面に関してかなり過激な発言をしている。そしてこのフィルムでナレーターを務めている。

[video: 「地球を貪り食う」(Devour the Earth)2007年改訂版]
EN: "Devour the Earth"
http://globetransformer.org/devour/index.php?lang=en
CN-zh.TW: "吞噬地球"
http://globetransformer.org/devour/index.php?lang=zh-TW
CN-zh.CN: "吞噬地球"
http://globetransformer.org/devour/index.php?lang=zh-CN
JP: "地球をむさぼり食う"
http://globetransformer.org/devour/index.php?lang=ja

「・・・
政府は行動を起こさないが
あなたにはできる
単純に肉・家禽・魚
これらを諦めればいい
この苦しみ 残酷さと破壊を
終わらせることができる
ベジタリアンになれば
殺りくを 食い止めることができる
選択権は
あなたにある
残酷さと破壊を
止める助けができる
ベジタリアンに
なりましょう
命のための戦いに
力を貸してください」

またWikipedeiaの「ベジタリアニズム」の項目には以下のような記述がある。

[環境破壊]
・2006年、国際連合食糧農業機関 (FAO) は畜産が環境破壊への主な脅威であるという報告をしている。
・畜産に限らず、先進国など大消費地の需要を賄う大規模プランテーションを含む収穫量の増大を目指した近代農法も、農薬の大量使用による環境への負荷を発生させている。
[温室効果ガス排出]
・2008年1月、自身がベジタリアンでもある気候変動に関する政府間パネル (IPCC) のラジェンドラ・パチャウリ議長は、肉は生産過程で二酸化炭素を大量に排出し輸送でもエネルギーを使用するので、肉の消費を減らすことは個人ができる温暖化対策の一つであると述べた。
・ラジェンドラ・パチャウリ議長は、畜産産業からの温室効果ガスの排出量は世界中の約20%であるとし、イギリス政府に2020年までに国内の食肉消費量を60%減らすことを求めている。
・レスター・R・ブラウンの設立したワールドウォッチ研究所の報告によれば、畜産業は輸送などを含め世界中の温室効果ガスの51%を排出している。

さああなたはどの程度環境にやさしい生活をおくっていますか?

[追記] ベジタリアンとして知られている人にはステーブ・ジョブズ 氏がいますね。氏を崇拝される方が地球上に数千万人おいでになる。その人たちが彼のライフスタイルを見習ったなら、かなりの成果がでるのではないかと期待しています。

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