Tuesday, October 5, 2010

[新竹・新鋪] 客家語が話せない客家の子供たち

ラジオから流れてきた会話。最近の客家の子供のなかには客家語が話せない子が増えている。地方自冶体がそんな子供たち相手に会話教室を開こうとしているという話。十年ほど前でしょうか、同じような話を聞いたことがあります。ただしそのときは台湾語が話せない最近の子供たち、というものでした。

言語にまつわる話は以前も何度か取り上げたことがあります。結論はいつも「電脳にのらない言語は消え去るのみ」というものでした。台湾語も客家後もしゃべり言葉、口語。少数民族にとってこの結論は深刻ですよね。言語は文化です。言語が消えればそれに伴ってつくられてきた文化も消えてしまいます。

KTVあたりで歌を唄おうとする。台湾語の歌には当て字のような難しい漢字がられています。台湾人の方はこれで歌が唄える、問題なさそうです。ではそのかたがたは台湾語を文章に書き換えられるのでしょか?まだお聞きしたことはありません。どうなんでしょう。客家の歌も同様な気がします。
*マンションの管理人さん、生粋の台湾人です。この件聞いてみました。読むことはできても書くことはちょっと......。その脇を住民のオネーサン、彼女いわく、書ける人はもうかなりのお年寄りだけではないですか、とのこと。

こちらのラジオやCATVには台湾語同様客家語のチャンネルがあります。客家のラジオでは客家語の会話の時間なんていうのももあります。この方、女性、国語(標準語)と台湾語と客家を織り交ぜて番組を進めている。話が面白そうで聞き入ったこともありますが学習できるまでにはいたっていません。では客家人はどのように会話をしているのでしょうか。

私の隣人は客家人です。苗栗の方です。でも客家語で話しているのをほとんど聞いたことがありません。周りの人が台湾人ですと標準語か台湾語です。子供たちと話をする時ですら標準語です。竹東の知人は客家人です。竹東という客家人が多く住む土地に住むだけあって、同じ客家人同士では客家語を話していました。複雑ですね。それを複雑に感じずに暮らしている台湾のかたがたはすごいの一言です。

私は少数言語が少数民族同様残っていってほしいと思っています。言語は文化です。多様性ある文化がこの世の中に存在できる環境であってほしいと願っています。客家語の歌で大ヒットを飛ばすような歌手が出てきたり、映画が作られたりすると子供たちが客家語を話すきっかけになったりするのでしょうか。

*写真は日本時代の家屋を改装した客家料理の老舗”桂花園人文餐廳舘”。臺灣新竹縣新鋪鎮中正路405號にあります。当時の家具調度品、しつらえがそのまま保存されています。電話は+886-3-588-2005。

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