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Saturday, December 18, 2010

[MTV] アダルトなサウンドのGOTAN Project

久しぶりにBudhha Barレーベルの連中は今どうしているのかと何人かのミュージシャンの消息を追ってみた。

地中海を囲む民族の血をごちゃ混ぜにしたようなIshtar Alabinaは風采の上がらない男と結婚していた。昨年新しいアルバムを出していて、同じイスラエル人男性歌手とデュエットした”Yahad”は彼女らしくて気に入っている。

米国ツアーのビデオ・クリップが面白くなかったGOTAN Projectは”タンゴの復権”を諦めてはいなかった。タンゴといえばアルゼンチン。アルゼンチンタンゴといえば恰幅のいい身体を黒のタキシードで包み、太い眉にギョロッとした目と鷲鼻でいとも簡単に女性をあしらう踊りがなんともいえない魅力なのだが、GOTAN Projectの連中はいささか異なる。どちらかというと貧相な容姿、しかし知的さと衒学さをまとっている。彼らが今年に出した三枚目のアルバム”TANGO 3.0”は私にはちょっと疲れる。ただそれはディスクの中にいるからかもしれない。ライブ物では彼らお得意の大画面での映像を背景に、いや時に彼らが点景となり、シンセを加えた多様な楽器、黒で抑えた衣装、そして薄暗い舞台。やはり彼らは舞台の上で魅力が存分に発揮されるようだ。

video from http://vimeo.com/13510631 "GOTAN PROJECT - Teaser Live 3min on Vimeo"

Sunday, November 2, 2008

[廈門] タンゴの復讐 - "Gotan Project - Santa Maria (Del Buen Ayre)"


・おっと、Wikipediaのトップページで中国語の検索が消え、プルダウン・メニューからしかできなくなった。何かあったか。

・Buddha Barからネタを探っていて、あるタンゴ曲をみつけた。ピンと来るところのない曲だったが、そこからリンクを追っていくと、曲・映像ともに秀逸なミュージック・ビデオに出会った。

Buddha Barからではない。しかしMVものの秀作"Gotan Project - Santa Maria (Del Buen Ayre)"。

曲の発表が01年というからかなり以前だ。当時日本でも話題になったときいているが、アタシは知らなかった。米国版"Shall we dance"(04)の、深夜のタンゴレッスンで流れていた曲。ただし、曲の収められているアルバム名は"La revancha del tango"「タンゴの復讐」。タンゴ復権にかけたプロジェクトだと宣言している。甘くない。

Gotan Projectというバンドは、バンドネオン(アコーディオンの一種)に加え、シンセサイザー、ボーカル、肉声の語り、ステージの背景に映像を交えるという実験をしている。この曲はこのMVが彼らのコンセプトすべてを表現しているといっていい。

カット・トリミング・モンタージュの技法は一昔前の実験映画、前衛映画、ヌーベルバーグを思い起こさせる。白黒の画面、ひとけのない大都会の一角、アスファルト・ガラス張りの超高層ビル・タイル張りの歩道、一人で踊る、裸足で踊る、男女で踊る、男と男で踊る、女と女が踊る、離れて踊る、グループで踊る、踊る脇を車が通り過ぎる・・・。「タンゴの復讐」ならではのクリップだ。

ライブ・ツアーの映像 "Triptico"を見ると、シンセサイザー、語りという楽譜にのらない音が加わり、不思議な味を醸し出している。踊りのないタンゴ、演奏で見せる、語りで聴かせるネオ・モダン・タンゴ。これを聴かずしてタンゴを語るな、という意図を感じ取った。

それにしても、タンゴを踊るやつら、みな色っぽいのはなぜだ。

[今日のBuddha Bar]
Gotan Project - Santa Maria (Del Buen Ayre)
mv: http://www.youtube.com/watch?v=tR5rW638DrU
live:http://www.youtube.com/watch?v=XztQJGJX9rk
"・・・このグループは音と映像の融合、エレクトロニックとアコースティックの融合を目的に結成された・・・"、とどこかに紹介されていたが出所を忘れてしまった。

Sunday, September 20, 2009

[台北] 菜食主義者のランチボックス / Gotan Project - "Sentimentale"


・目黒のシンさんから「当地、この所、空、いよいよ高く、雲の色、形、ますます面白い。さわやかな秋だな」。
・赤トンボが四階の窓際まで上がってきていた。まだまだ蒸し暑いとはいえ、ここにも秋がやってきている。
・急に日本が懐かしくなった。千葉の片田舎勝間の朝食:銚子沖で上がったイワシの焼き物(丸ごと塩はふらずに焼く)、カツオ節を削って奴か湯豆腐、裏の畑で育てたナスやキュウリの一夜漬け、茗荷を輪切りに豆腐の味噌汁、そして玄米ご飯。喰いたい、無性に。外で注文するといかほどになるだろう。今では高価に違いない。

・ここ台北、菜食料理を容易に食することができる。「素食」 [sùshí] vegetarian food専門店がじつに多い。昔むかしその昔、台湾では菜食料理は宗教的な色合いがあった。信心のために肉を食べない日をつくって身を清める。見た目ほとんど豚肉鶏肉魚身だし、味もそのもの、グルテンがここまで変身するとはと感心した。その分高価だったと記憶する。それが今ではどうだ、町のいたるところ、菜食料理のブッフェスタイル、セルフで食材を選び、秤で値が決まる素食自助快餐店がある。台湾を訪れる日本人は「素食」の看板に戸惑っていることだろう。

例えばある日のアタシのランチボックスの中身:左から青菜の湯がき、湯葉の揚げ物、もやし炒め、揚げ豆腐ときのこの揚げ物、油は植物油を使っている。それに五穀米、海草ゼリーそして果物に夏みかん。この日は一式七十五元、日本円二百円。

いかがですか?台湾でお肉なしの旅を過ごしてみては・・・。(バキッ!)

[Gotan Project - "Sentimentale" ]
blogってかなり書きっぱなしのままが多い。それではまずい、っていうんで以前紹介した”La Revancha del Tango”のGotan Projectはどうしているのか追ってみた。
彼らのウェッブ・サイトには昨年の世界ツアー以降の活動が載っていない。解散?休止?かわりに曲はいまいちだが艶っぽいビデオクリップにいきついた。 "Sentimentale"。

Sunday, November 9, 2008

[廈門] うわさ話


謠言 [yáoyán] =うわさ、hearsay

今年の六月、一時帰国して厦門に戻ってきたときの事。近くのお粥やさんで元同僚の女性にあった。雑談をしていると、彼女、元ボスのことを聞いてきた。あたしゃ知らないから、知らんですよと答えると彼女、「そんなことないでしょ!」。いったい何をそうムキになったのか。

二三日たったある日、厦門の姐姐のところに課長から電話がかかってきたそうだ。アタシが厦門に戻っているそうだけど、何しに戻ったの?ということらしい。そして間を置かずして元同僚から定期的にアタシの存在を確認する電話がかかるようになった。終いには「何なんだ!」と腹立たしく答えると、それから電話はなくなった。それに変わってボスの秘書や仲のよかった元の運転手から意味不明の電話が続いた。

間違いないことは、電話の後ろにボスの姿があること。ボスは何を気にしているのか、先日お会いしたが何かを問われることもなくいまだ意味不明。はっきりしているのは、元同僚の女性と会った後から始まったということ。その同僚が上の人間に何らかの告げ口、もしくは密告をしたこと。その内容が不明なだけに恐ろしい。昔の当地の悪しき伝統がいまだ続いているのか。それとも・・・、次は書けねーなー。

幹部がこの会社を辞めるとその人間の悪評が立つ。元ボスがそうだったし、そのあと辞めたアタシもそうだ。風評は時間とともに話が大きくなっていく。かつてアタシに「女友達いるでしょ」と問うた幹部も、本人の辞職とともに彼に二人の女がいたことになっていた。彼を知るアタシには一寸考えにくい話だ。

辞めていった人間は立つ瀬なく、当地を離れざるを得ない。同僚たちはそんな噂話を半ば信じ、自分に降りかかる火の粉を恐れ、彼との交流を取りやめる。狙いはそんなところにあるのか。幹部にもなれば会社内部のあれこれを知る立場にある。そんな話の伝承を断ち切ろうとしているのだろうか。コワコワw。

組織に縛られたことのない生活をしてきたアタシは馬耳東風、金と時間の余裕があれば裏を探ってみたいものだ。一冊の本が書ける。とても危険だが・・・。

[ memo ] 今年の冬に訪れたミン西の土楼。屋根も壁も床も土地にある自然材料が使われている。見るからに暖かだ。そんなところで育つと人間の心も温かくなるだろう。

[ 今日のBuddha Bar ]
Gotan Projectのアルバム"La Revancha Del Tango"「タンゴの復讐」のライブツアーから。

彼ら、日本にもやって来たらしい。評判はどうだったのか、米国流のマスメディアに乗らない、インディー系のプロデュースだろうから予想はできるが。ビデオで見る限りとても魅力的なライブだ・・・。

Sunday, August 21, 2011

[台北] Buddha Bar - リンク切れの書き換え

ある方からブログに記載したリンクが切れていますよ、とお知らせをいただいた。ほぼ三年ほど前、ブログで紹介したBuddha Barレーベルの曲のことらしい。ポチポチしてみると半数以上が繋がらない。Youtube曰く、アカウントが停止されたので云々・・・、ブロックされましたので云々・・・。三年というあいだにYoutubeもHDに対応させたりしたので、再アップでアドレスが変ったりしたようだ。なかにはいくら探せどたどり着かない曲もあった。そこでできる範囲で書き換えすることにした。

どうせならと、そのなかからお気に入りをいくつか再登場させることにした。ほとんど日本ではマイナーなジャンルだ。アラビア語圏では知れ渡っているとか、東欧ではとか条件付なものばかり。英語圏に該当しない地域の音が多くったのは私の嗜好による。台湾にいて中華文化ではなく、原住民の文化に首を突っ込んでいる状態と同じようなものだ。

"Santa Maria (Del Buen Ayre)" - Gotan ProjectGotan Projectのアルバム名"La revancha del tango"「タンゴの復讐」のなかの一曲。このビデオクリップ、カット・トリミング・モンタージュの技法が一昔前の実験映画、前衛映画、ヌーベルバーグを思い起こさせる。白黒の画面、ひとけのない大都会の一角、アスファルト・ガラスの超高層ビル・タイル張りの歩道、一人で踊る、裸足で踊る、男女で踊る、男と男で踊る、女と女が踊る、離れて踊る、グループで踊る、踊る脇を車が通り過ぎる・・・。「タンゴの復讐」ならではの映像。甘くない。

"Baadima"  - Elie Karam厦門の馴染みの珈琲店で流されていた曲。アタシャ好きなんだ、何て曲だと店の女性に聞くと、えーこれがー、とアタシのセンスを疑うまなざしを浴びせられたのがElie Karamという歌手。ささやくように、いや、うめくように歌う「Baadima」。
スケベそうなオヤジが薄暗いしょぼくれたクラブかなんかで身なりだけはバリッとして歌っている姿が思い浮かんでくる。
ビデオクリップが再アップされ、正体不明だったElie Karamという歌手、このクリップで声と容姿が一致した。曲はオリジナルから、前半を英語後半をアラビア語という構成に変えていた。しかし英語の部分ではまったくもって気分が乗ってこない。言語とは面白いものだ。

Buddha Barレーベルのあれこれを探していたときのこと。イスラエル人歌手Ishtarのことをいたく気に入った。歌よし容貌よし、しかし関連情報はレコードのバイヤー以外の記事がほとんどなかった。ただおひと方、音楽関係の、それもかなり異色な記事を書かれている方とやり取りをしたことがある。彼曰く、Ishtarなら日本でもはやるかと思ってんですけどね、と仰っていたがそれはかなわなかったようだ。

"La Paz al Final" - Ishtar Alabina地中海を囲む民族の血をごちゃ混ぜにしたような混血イスラエル国籍の歌手Ishtar。彼女はライブがいい。特にこのクリップが好きだ。途中少しだけベリーダンスを披露してくれるシーンがある。抑えた表現がことさらセクシーさを醸し出している。
"One More Time" - Ishtar Alabinaこちらはベリーダンサーを従えて踊ってくれている。黒の衣装もいい。ベリーダンスは「官能と倦怠」を表現しているという人がいる。昨年北京の新疆レストランでウィグル族のベリーダンスを観賞することができた。青い目のアジア人ダンサーに引き付けられ、そのことを実感した。

Buddha Barあたりを行き来していると、いつのまにか地中海沿岸を一回りしていたりしている。エジプト、イスラエル、レバノン、トルコ、ブルガリア、そしてスペイン・・・。多元多様な世界を覗ける。何より歴史のある場所だ、二百年そこらでとうてい達成できる文化ではない。