Saturday, May 19, 2012

台北:日本の伝統菓子は工芸品


友が日本よりやってきました。社員旅行とのこと。しかしあいにくの天気、滞在期間はずーっと曇天とスコールに見舞われることになりそうです。金環日食も一部拝めるだろうからとわざわざ観測用眼鏡も用意してきています。こちらのメディアが騒いでいないところを見ると、台北はルートを外れているのでしょう。もしかしたら桃園あたりならぎりぎりというところかもしれません。月曜日、台北の天気予報は曇り、期待できそうにありません。

ホテルで落ち合います。丁度チェックインの最中。ところがホテルが違う、あなた方が予約したのはこの先を曲がって云々...。何のことはない、ゆったりとした部屋のホテルと、別館でビジネス向けホテルの二つがあったんですね。一行、そうだよなーと納得顔で歩いて五分ほどの別館に。どの部屋も窓の先が小さな小さな吹き抜けか窓を開けると目の前がオフィスビルの壁。しかしシックな内装を私は嫌いではありません。なにより通りに面した車の音が入り込む部屋よりははるかにマシです。

ラウンジで珈琲の無料サービスを受けながら質疑応答。士林の夜市をコースの始めにあげます。私はここの夜市あまりお勧めできません。ただただ混み合っているだけ、料理はまずいし高いし、それに今は地下に移されたのではないでしょうか、こちらの人たちからは反対意見も多いと聞いています。

みなさんEasyCardという公共交通機関用のプリペイドカードを用意していました。台北に行くというと旅行会社が用意してくれるのでしょうか。チャージは現地で。このカード、初めて購入すると百元手数料がかかるんです。なかなかいいサービスをしていますね。

夕方の台北、丁度通り雨が過ぎ去ったあと。地下鉄まで同行、チャージングの際に一寸したトラブルがあったものの、みなさん台北の下町見学へと向かいました。

友は私にお土産を用意してくれました。虎屋の羊羹。空港限定販売だという一口羊羹。それでもずっしりと重い。久しぶりです。そして何より包装が美しい。日本の買い物は包装を買っているようなものだとよく言われますが、この包装は見た目の美しさでも楽しませてくれます。工芸品だといえばいいでしょうか。日本独特の文化といえるんではないでしょうか。これなら無駄使いとはいえないと思います。
部屋に戻って早速見て味わい口にして味わさせてもらいました。感謝です。 [burikineko]

5 comments:

fumanchu said...

以前知り合いの編集者が韓国へ取材に、ご高齢の取材先(元日本人世代)へお土産は何にしようと鳩首相談の上「文明堂のカステラだ。」「木箱入」ということで持参したら、ご老体は「これを食べれば死んでも良い。」といたく感激されたそうです。

burikineko said...

fumanchuさん、昔始めて仕事で台湾にやってきたときにお願いされたのは「赤玉ポートワイン」でした。かつその方は外省人。あの甘ったるい味は私は受け付けませんでしたけど、日本の味の一つだったんですね。

当時は果物の種類も味も豊かでなかった台湾、千疋屋も候補にしばしば挙がりました。まあ私たちだってそうちょくちょく千疋屋は味わえませんでしたしね。

虎屋の羊羹に感動してしまったアタシもその方々の系列に入ってきたのでしょうかね。ええ。

fumanchu said...

先日は義母93歳に保冷車の無い頃の鰹の刺身を献上、すこぶる好評でした。
http://dehoudai.exblog.jp/17940665/

fumanchu said...

義母はもちろん虎屋の「ずしり」も好物です。

burikineko said...

美味しいものが変わらなかった時代の美味しいものをご存知だったんですね。今では流行で美味しいものが生まれてくる。すぐ美味しいものが変わっていくので味が育たない、寂しい限りです。

お義母様のご冥福を。