この映画は都市の空き地に原住民たちがつくりあげた部落のお話。強制撤去されてもされてもまた粗末な手作り住居を築き上げる。部落住民はへこたれることが無い。みな陽気に明日を見ている。そんな部落と彼らをひょんなことから取材を始めた漢人の映画作家の卵を李佳穎が好演していました・・・
ロケ地は台北郊外の新店の渓谷脇の三蛍部落という実在する場所です。映画では「天堂部落」と呼んでいました。意味は天国の部落ですね。都市原住民が直面する問題を馬志翔がドラマに仕立てたんですね。ここにはあの伝説の原住民歌手・巴奈がいっときを過ごしたともいわれています。できのいい映画だと思ったんですが映画祭では評価されなかったらしい。入賞はかなわなかった。
今年のGolden Bell・金鐘奨がつい先日決まりました。四部門にノミネートされていた馬志翔監督の「飄搖的竹林」ですが残念ながらやはり選考されませんでした。この映画は原住民と土地にかかわるお話。「看見天堂」もそうでしたが、正面きって原住民問題を描いてしまったからなのでしょうか。監督賞を受賞したのは同じ原住民出身の作家でした。彼の作品「失落的海平線」は、阿美族に伝わる寓話を映像化したものです。
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