Monday, February 9, 2009

[廈門] 明るい!すべてが明るい!


台湾での滞在許可時間が迫ってきた。ひとまず国を出なければならない。身支度を整え出かけた。

香港を経由して三か月ぶりの廈門だ。台北と違い、澄んだ空と乾燥した空気、湖浜北路を行き交う人々の表情も、澄んだ空気同様明るい。女性たちの衣服も彩度の高い色合いだ。厦門の、目にするすべてが明るかった。

多くの人たちが言う、中国は空気が悪い。他の地は知らないが厦門は空気が美味しい。海に囲まれ、化学工場は厦門本島になく、バイクはみな電動、大型トラックの乗り入れ時間、ルートが制限されている。100万以上の人が住む小さな島は生活する場として手ごろなのだ。

昨日は一日元同僚たちと過ごした。会社は外国人、台湾人たちの賃金の30%カットを始めたらしい。高給取りの人間を少なくするようにと影のボスの一言である。開発部門のプロジェクトはどれも動かないままでいるという。ウェルネス・センターの総経理の医者は嫌気をさしてこの二月で去っていく。董事長で女医の姐姐は、総経理に去られるといって口を尖らせていた。昨年六十歳を迎えた不動産部の男は定年制をしかれた今、いつ肩を叩かれるかびくびくしていた。麗江の若造は会話の際中にもあちこち電話をかけまくっていた。明日は明日でどうにかなるさ、幸せものである。

この二日間、馴染みの食い物屋を一通り回ってみた。そして気がついた。味が濃いのだ。塩辛い、油っぽい。元の会社で昼飯にピータンのお粥を注文した。塩辛い。夜は街中に小さいが味にうるさいという店にいき、みなでアヒルの燻製を食した。悪くない。なかなかの味だ。しかし口の中がやけに油っぽい。仕方ない、みなで馴染みの珈琲店で口直しとした。先ほどは、三ヶ月前まで愛用した日本食の店に顔を出した。やはり塩辛く味がきつかった。

わずか三ヶ月の台北生活、日本の食に近い味付けを口にしてきた。台湾はすでにみな薄味に変わっていたのだ。二年半、厦門での生活に慣れきっていた私には心地よい味付けだったが、三ヶ月を経て戻ってみるときつい味だったことを知らされた。慣れとは面白いものだ。

[ today's photos ] 会食後にJavaromasで珈琲を口にする。ドクターは小物に五月蝿い。雑談中に愛用のソニエリでアタシを撮影している。ドクターは台湾に戻るとiPhoneを手にしているが、ここではソニエリで十分だと嘯く。

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