この一ヶ月、明日はどうなるのだという状況を切り替えるに十分の時間だった。トップの、あらぬ言いぐさの犠牲になったり、緊縮財政へと、表向き動き始め、不可解な体制と、人員整理、この十月末までに何人もの方々が去っていくことになっている。気分は最低、仲間うちの顔つきも目つきも正常ではなくなっていた。
組織替えと共に、わたしの仕事量は激減、それを見ていた仲間の一人、「仕事なければさっさと去るけどなー」と聞こえるように陰口をたたく。その彼、今では本来の仕事がほとんどなく、やらなくてもいい他の人の仕事に手を出している。アナタの仕事ではないではないか、と話すと、ボソッと口を開く。「財務なんてできないんだよなー、大口だって叩けないし・・・」。去るべきはキミではないのかな。
麗江の若造が煙草を吸おうと外に引き出す。グジュグジュしているので「何?」。ボスがわたしの書いた農村計画の考察を高く評価した。全中国農民ナンジャラ大会に提出したかった、といっていた。なぜ早くオイラに見せてくれなかったのだ、と愚痴る。知るか、オマエがこの計画、我が社には厄介者だ、金をせびられるだけだ、ボスはそういっている、検討は適当にしといてくれ、といったではないか、と言い返した。みなボスの一言から抜けだせられないでいる。
あたしは好きな仕事ができれば、どんなものでもいいのであり、農村計画の考察は、あたしのライフワークの延長線上だったし、視点を開発会社の立場で見てみるとどうなるのか、という手法で分析しただけなのだ。ボスがこの論文のどの部分を評価したのかわからない。おそらく、誰も、”会社にとって”、という視点で物事を見ていなかったのだろうと思っている。日本ではごく当たり前のことが、ここではそれが見えてない。みな、”アタシと上の人間”、それに腐心している。「拍馬屁」 ( pai1 ma3 pi4 )、馬の尻に手を合わせる、おべっかだけが全てなのだ。
あたしが会社を去るという気配は消え去ったようだ。一気に仕事量が増え始めた。
[ 写真: 今日も写真ありません。池の鯉が総入れ替えし、小さな小さな鯉の群れを撮ろうかと思っていたものの、見とれて撮影を忘れてしまいました。 ]
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