Friday, April 20, 2012

厦門:うつむいて事をなす人たち


[ このメモを厦門から送ろうとしましたが残念ながらbloggerに接続できず投稿できませんでしたので台北に戻っての再送です ]

路行く人たち、バスのつり革につかまっている人たち、タクシーの運ちゃん、仕事でデスクに座っている人たち、仲間うちで家族で食事をする人たち、友人と珈琲店でお茶する人たち、みなうつむきながら事をなしておりました。おそらくお風呂の中でもベットの最中でもうつむいて事をなしているのではないかと思ってしまいます。

厦門の姐姐と湖畔沿いのベジタリアンショップで食事をとりました。五穀ご飯以外これといって美味しい料理がありませんでした。それでも久しぶりに会った姐姐との会話を楽しもうとしましたが、彼女、箸とiPhoneを交互に持ち替えながら話をします。会話が進みません。話をしてもうつむいたままです。仕方がない、私は彼女の横顔をカメラに収めます。そのときだけです、写真の写り具合を確かめるがために顔を上げて覗き込み、「あたしゃ右側からの写りがいいんでがす」。知るか...。

このお話は厦門に限ったものではありません。むしろ台北で多く見ることのできる風景です。

スマートフォンの普及は窓の外の新緑、雨の雫、電車の中での旧友との出会い、すれ違い際の新たな出会い、多くの人たちから会話を、そしてそれ以外の貴重な何かを吸い取ってしまったようです。 [burikineko]

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