Wednesday, February 1, 2012

台北:いい加減にしてほしいこの天気

冬の台湾北部や東北部、台北や基隆は愚図つくのはわかっています。しかし今年の冬の愚図つき加減は半端ではありません。昨年十一月に始まって今でもそうなんです。旧正月の先週一週間、太陽が覗けたのはわずか一日限り、TVで中南部の明るい陽射しを浴びた風景が流れるのを羨ましく眺めていました。

もともと基隆という東北部の港町は「港都夜雨」と歌で唄われているように雨の多い場所のです。山ひとつ越した台北にまでそれが移動してきたのでしょうか。憂鬱というほか言葉がありません。物事はほどほどであってほしい、極端は生き物には厳しい。

いつごろだったでしょうかかなり前のこと、一月だったと思います、愛宕山の物書きと中部に旅にでました。帰路台北に向かう鉄道、北に進むに連れて乗り込んでくる乗客の衣装が冬着に。だんだん厚着になってくる。不思議そうに我々、彼らを眺めていました。台北駅に着き、地上に出るや寒風吹きすさぶ、薄着の私を見て友は自分のレインコートを肩にかけてくれました。

正月市内バスに乗りました。ここも薄ら寒い、いや寒い。何のことはありません、空調機が開いており、冷気が満ち満ちております。客の服装は東京の冬並みの装備なんですが空調機が動いている。お店によっても同様、空調機は冷風。不思議な風景です。文句を言う人はいないんでしょうか、見たことはありません。

昔、台北には暖房機は必要ないといわれました。十度前後の日は一年で一週間程度だからと。ところが今年は周期的に大陸からの寒気団が降りてきては十度をさまよう。それに、ただどんよりだけでなく湿気を伴った寒さなので身体によくないことこの上ありません。部屋の小さな電気ストーブが小さな救いとなっています。

日本の、太平洋岸のカラッとした冬、寒さは厳しいものの、縁側で猫を膝に日向ぼっこが懐かしいですね。

[burikineko]