Monday, August 24, 2009

[厦門] フェリー客の「小三通」


厦門から金門に戻るときのことです。通関を終え、フェリーの乗船待ち時間、人の列ができました。静かに並んでいた客も、時間が立つにつれおしゃべりが増えてきました。わたしの後ろでも会話が始まりました。振り返ってそのお二人の様子を見るわけにもいかず、ロバ耳立てて聞いておりました。

男:ご主人に会いに行くんですか?
女:ええ
男:お腹の赤ちゃんは何ヶ月?
女:八ヶ月です
男:じゃ、台湾で産むんですね
女:ええ、主人がそうして欲しいというので
男:奥さんは厦門の人?
女:ええ・・・

女性が厦門の人間と分かると、台湾人の男性、そこから台湾語・厦門語と標準語のちゃんぽんに。私にはよく分かりません。それまでの話から推測してみますと、女性のご主人は厦門に仕事に来ていた。そこでネット恋愛をしたらしい。結婚し、台湾で生活を始め、出産直前に国に戻って両親にお腹見せしてきた。ご主人は昨年の経済危機で銀行の仕事を失い、まだ次の仕事についていないという。

台湾人と結婚する大陸の女性が増えているという。大勢の大陸の女性が台湾に住み着き始めた。中国は確実に経済成長を続けているとはいえ、大半の人の収入はまだまだ台湾人の平均収入に程遠い。「三通」は経済政策のみならず、庶民の人的交流もまた促しているようだ。

それにしてもネット恋愛の話って初めて目の前(いや背中)で聞いた。そういえば大陸のスカイプの友たちはいかがしているのだろう。北京の彼女も広州の彼女もある時期からトンと音沙汰がなくなってしまった。あれほどチャットに熱心だったのに・・・。

[ today's photos ] ターミナル脇の開発地区、急速に建設が進められている。工事は24時間休みなし。厦門の姐姐は右端に見える高層アパートに住んでいる。

1 comment:

fumanchu said...

中国でネット情報が未発達なのは人員・資金が足りないためでしょね。WikipediaみたいなNGOがやるのでなく,全ての情報は国家が管理する,という方向で考えているのでしょうから。中国人民の方が日本よりも、行政を信じないこと数段上でしょうから、人員・資金を配置出来ないとか。
MS-Yahoo-Amazonがコンソーシアムを組んで、Googleに対抗して「地球上の全ての文字を電子化する、と息巻いている様ですが、儲けが出る様なビジネスモデルが確立すると、中国でも雪崩が起きそうな感じがします。
クラウドコンピューティグでも一番有利なのは中国政府でしょう。