Tuesday, February 10, 2009

[廈門] 湖畔の昼食


明日は台湾に戻る。仕事が待っている。やり残したことを終えなければならない。

午前中は忙しい。まず銀行に出向き日本円を香港ドルに変えようとした。予想通り全額換金はできなかった。窓口の男性は日本円を香港ドルへの換金額の上限を伝えてきた。予定の額を得るには人民元で、もしくは米ドルでという。仕方ない、日本円でできるだけ換金し、残りを人民元に切り替えた。何故香港ドルが必要になったのか、そう、こちらに来る際香港の空港で「至福の携帯電話」を目にしたからだ。さあ明日の香港が楽しみになった。

最後に整髪をしたのは三ヶ月前、台湾に向かうために身支度をしたとき。始めて厦門に来た際、同僚とフラット入った店でアタシの髪を扱った31号、以来ずっと彼が髪を整髪してくれている。銀行を出て電話を入れるとすぐ来いという。湖浜北路の、銀行から歩いてほんの5分ほど、店はシャッターを開けたばかり、さっささっさと手際よく伸びきった髪を切り落としてくれた。彼の手さばきは一番だ。それゆえ、今では店を任されている。三ヶ月後また来るからね、といって店を出た。

昼食の時間が迫っている。今日は厦門の姐姐と湖畔でランチをとることにしている。空港で出迎えてくれたのみで、その後今日まで一度も顔を合わせていない。空いている時間は今日の昼休みしかない。ケンタッキーのカウンターから彼女に電話をし注文をとらせ、湖畔まで急ぎ足で向かった。

三ヶ月ぶりに日の下で見る彼女は少し太っていた。とりとめもない話をしているうちに昼休みの終わりが近づく。今度会えるのは三ヶ月後か、それとも半年後か。これからは美容師の31号同様三ヶ月という時間がひとつのサイクルになりそうだ。

[ today's photos ] 湖畔は遊歩道になっている。よく手が入れられていていつ来ても気持ちがいい。アタシがこちらに来てからずっと晴天が続いていて日陰は一寸涼しいぐらいだ。中州の光景が目に入る。今晩は元宵節、灯りのパレードが催される。真っ赤な飾り付けがなされていた。

Monday, February 9, 2009

[廈門] 明るい!すべてが明るい!


台湾での滞在許可時間が迫ってきた。ひとまず国を出なければならない。身支度を整え出かけた。

香港を経由して三か月ぶりの廈門だ。台北と違い、澄んだ空と乾燥した空気、湖浜北路を行き交う人々の表情も、澄んだ空気同様明るい。女性たちの衣服も彩度の高い色合いだ。厦門の、目にするすべてが明るかった。

多くの人たちが言う、中国は空気が悪い。他の地は知らないが厦門は空気が美味しい。海に囲まれ、化学工場は厦門本島になく、バイクはみな電動、大型トラックの乗り入れ時間、ルートが制限されている。100万以上の人が住む小さな島は生活する場として手ごろなのだ。

昨日は一日元同僚たちと過ごした。会社は外国人、台湾人たちの賃金の30%カットを始めたらしい。高給取りの人間を少なくするようにと影のボスの一言である。開発部門のプロジェクトはどれも動かないままでいるという。ウェルネス・センターの総経理の医者は嫌気をさしてこの二月で去っていく。董事長で女医の姐姐は、総経理に去られるといって口を尖らせていた。昨年六十歳を迎えた不動産部の男は定年制をしかれた今、いつ肩を叩かれるかびくびくしていた。麗江の若造は会話の際中にもあちこち電話をかけまくっていた。明日は明日でどうにかなるさ、幸せものである。

この二日間、馴染みの食い物屋を一通り回ってみた。そして気がついた。味が濃いのだ。塩辛い、油っぽい。元の会社で昼飯にピータンのお粥を注文した。塩辛い。夜は街中に小さいが味にうるさいという店にいき、みなでアヒルの燻製を食した。悪くない。なかなかの味だ。しかし口の中がやけに油っぽい。仕方ない、みなで馴染みの珈琲店で口直しとした。先ほどは、三ヶ月前まで愛用した日本食の店に顔を出した。やはり塩辛く味がきつかった。

わずか三ヶ月の台北生活、日本の食に近い味付けを口にしてきた。台湾はすでにみな薄味に変わっていたのだ。二年半、厦門での生活に慣れきっていた私には心地よい味付けだったが、三ヶ月を経て戻ってみるときつい味だったことを知らされた。慣れとは面白いものだ。

[ today's photos ] 会食後にJavaromasで珈琲を口にする。ドクターは小物に五月蝿い。雑談中に愛用のソニエリでアタシを撮影している。ドクターは台湾に戻るとiPhoneを手にしているが、ここではソニエリで十分だと嘯く。

Sunday, February 1, 2009

[台北] Is-real "最もクールなファッション・アイテム"


今日で正月休みは終わり、明日から仕事が始まります。昨夜、食事に街にでてみると、多くの店に灯りが入っていました。みな遊びから、故郷から戻ったのでしょう。人の出も多く賑やかさが戻ってきていました。

一寸古いニュースですが、lady.163.com (網易女人) という中国のポータルサイトの独占記事から。このサイト、常日頃覗いているわけではありません。このサイトの親サイトに私の中国での無料メールアドレスがあります。そこでニュースをポチしたところ目にしました。

最もクールなアイテム、イスラエル女性外出時の携帯必需品」というタイトル。そこに掲載されている写真は、イスラエルの若者たちが外出する際、警備に当たる仲間たちの姿です。仲間たちは肩から軽機関銃M16、そうゴルゴ13愛用のマシンガンを掛けています。イスラエルは皆兵性、男性も女性も兵役義務があり、その後はみな民兵として非常時に備えています。周辺国からの絶え間ない圧力に耐えていくための仕組みにほかありません。Is-real、これが現実です。

記事は、ITbagを抱え、1200US$の香水で化粧し、それでも最もクールな携帯必需品がM16だと書いています。記事は決して興味本位で書かれているわけではありません。記者が誰なのか、どこの国の人なのか分かりません。しかし、この記事のタイトルを見て中国は平和な国になったんだと感じました。記事には私たちは平和を愛し、鉄血主義者でもなければ暴力を美化するものでもないと。この国の余裕を私は読み取りました。

国境問題、異民族問題、内政問題、多くの問題を抱えているとはいえ、しかし世界の紛争地と比べてみれば深刻さは軽微に思えます。私の感想は楽観的で偏りすぎているでしょうか。

かつて東アジア世紀末研究会と称し、アジア各地を旅して回ったことがあります。一昨日、ベトナムと北朝鮮の旅の手配をしてくれた旅行会社の方からメールが届きました。イスラエルに書道家の方々を連れて現地の方々と交流会を催してきたと。ロケット弾は見なかったけれどとの一文も添えて。もうひとつのイスラエル。

[ today's photos ] The most coolest item when Israeli girl goes out. In Israel, this item is cooler than IT bag and an expensive perfume. It's M16 subumachine gun.