Sunday, March 9, 2008

[廈門・635天] そして総経理が戻ってきた

WindowsOSのVistaというバージョンを使い始めて一カ月チョイ、その間に全くハードディスクにアクセスできなくなるという致命的な事態に陥った。原因はディスクにあるということで機種を交換してもらった。新しいバージョンに慣れるまで手間取り、かつ中国語版とあっていろいろ理解できない部分も多かった。それに前回はパソコン店のかわいい男が勝手に立ち上げたので、設定の手順がわからなかった。それではまずかろうと、自分でやっているうちになぜか中国版のパソコンが英語版に変わってしまった。それはそれで使い勝手が上がり、便利している。

後で知ったのだが、中国語版は全く英語版に手を加えず、その上に中国語をプラグインしているのだそうだ。biosレベルは英語、システムの一部に中国語を加えたもの。オー、これはいい!気に入ってしまった。気に入ったついでに、あれもこれもできないかと、ネットから面白ソフトを落としては使っていたところ、またあの悪魔の事態、ハードディスクにアクセスできなくなってしまった。昨夜のことである。

VistaというOSバージョンはなかなかうるさいらしい。あれはダメこれはダメ、ダメダメ続きでしばしばコンフリクトを引き起こさせる。結果、システムを立ち上げないように回路を切ってしまうらしい。またかーと半ばあきらめて画面を眺めていたところ、セーフモードなら起動することがわかった。朝方七時まで、時間をさかのぼりながら、組み込んだソフトを一つ一つ消していき、無事回復するまでになった。ホッと一息入れ、明るくなった窓の外を眺めながら白酒をぐっと口にして床につけた。

前回書いた元会社の台湾人幹部二人、既に去ったかと思いきや、いやいやまだおいででした。元ボスの元運転手が開いている洋品店を訪れた時のこと、先ほど、元ボスの今の運転手がやってきたところだという。運転手の話によると、元ボス、三月からは会社に顔は出していないものの、会社の寮に留まり、会社の車と会社の運転手を使い、彼なじみのホテルロビーでコーヒーをすすりながら新聞を読むのを日課としているという。北京での仕事の話はあるものの、どうも気が進まないらしい。たとえ高給高待遇でも、窓際的な地位らしい。

もう一人の幹部、次回の董事会で離職が公表されるという。あたしの離職が決まった時から、彼、ひたすら居残るための方策を露骨に表に出してきていた。今まで、下の人間に愛想を振りまくことも、ボスに揉み手を見せることもなかったのが、突然人が変ったように笑顔を振りまき、人の話を聞くようになったと、姐姐の話。そもそも「あたしゃ辞めるといえば即辞める」と豪語していた彼である。その豪語もここ半年というもの、「・・・辞める・・・」と口にしては居残り続けた。これは元ボスも同様である。元ボスの場合はもっと激しい。一年以上も「辞める!」と言い続けてきた。その時辞めていれば、しっかりした職と地位を手にしていたに違いない。生きるためには節操も糞もない。現実はそうなのだ。

元在籍した辣腕総経理、彼が戻ってきた。これからの話は推測にすぎないが、これははじめから仕組まれた話らしい。辣腕総経理が去る際、彼が熱を入れていた姐姐に語った言葉は、「・・・辞めたのではない、いずれ戻ってくる・・・」。それが生きていたのだ。ではなぜ辞めたのか、いや辞めたのではなく外に出たのか。元ボスの仕組んだ罠にかかったからだ。元ボスの絶大なる信用の下にあったものの、ボスと元ボスとの確執から、彼はボスにつくことを選んだ。元ボス、烈火のように怒り、復讐の機会を探っていたのだ。その機会を自ら作り出し、その結果にボスも影のボスもお手上げ、結局外で仕事をさせていたのだ。彼が戻る際の条件に、元ボスの離職があったに違いない。

オー恐ろしいかな大会社、やってられない、居られない。

[ MEMO: 昨日、珈琲店からの帰り、海湾公園の夕日と人工の小山。人影が何か印象的だったのでシャッターを押した。 ]

1 comment:

Anonymous said...

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