Saturday, January 12, 2008

[廈門・582天] 離開 - 一寸先は・・・

[離開 li2kai4 ]:(人、物、場所から)離れる。(クラウン中日辞典)

先が見えない、ここ一週間、家のバルコニーからの眺めは一寸先は闇状態。春先の廈門の光景だ。昨年末、台湾から戻ってからの毎日、のんびりどころではなかった。自分の始末もままならないほど、あの人この人あの野郎と呼び出しがかかった。面白いものだ。

一寸先が見えない。わたしの今後を心配してくれる方々、残り少ない日々を一緒したいというお嬢さん方、わたしのささやかな人民元を目当てに投資を持ちかける奴ら、いろいろだ。投資を目当ての連中、はじめはなぜこの期になってコンタクトしてきたのか、目的が見えなかったが、会って、飯を食って、話をされれ見せられて、あーそうか一緒に金儲けしようよということなのかとわかった。彼らは敏い、ビジネスってそう進めるんだと教えられた。いい勉強になっている。

「廈門に死す」なんて気分でいたものの、その前に身ぐるみ剥がされそうだ。ひとまず場所を変える決心をした。つい先日、台湾の大兄から電話が入った。「・・・手伝ってもらえますか?」。投資話に呆れるやら疲れるやらしていたところだ。二言はない。蘇州のオバサンの話も、上海の不可思議な台湾人の話も、廈門のガッコの先生との話もバイバイできる。好きなことができる。この年だ、好きなことだけしていればいい。そうすることにした。

ガッコの先生、廈門の一流会社の会長さんと繋がって何かしようよと、ここ二ヶ月話を進めてきた。アタシは「緑」、グリーンエバリュエーションに取り組みたかった。中国はその時期にさしかかている。市場もある。大きな市場は大きな会社が取り組めばいい。アタシはニッチでやってみたい。ガッコの先生、乗り気になっていたのだが、話が進むにつれ、事がどんどん大きくなっていった。人民元二百万から三百万かけて会社を設立し・・・。オイオイ日本円三千万から五千万だぜ!いくら金持ちの仲間が周りにいるとはいえ、話がでかすぎる。

もともとガッコの先生、大がかりな設備投資をし、工場を建設し、製造部門に関わりたかったらしい。そう易々とできる話ではない、とあたしは思っていたのだが、それそこは中国、まずやってみる、駄目ならまた振り出しに。老後をささやかに過ごしたいアタシにはとても遠いお誘いだ。台湾の大兄の電話と共に、この件は封印することにした。

「廈門に死す」、この一言を捨て去るつもりはない。いつの日か、またここにやってき、隣接する農村地帯で古農家を手にし、千葉の片田舎で味わったような生活をネココと共に過ごしたい・・・。

[ MEMO: 霧が出ると霧笛が聞こえてくる。波止場は目と鼻の先、今日は土曜日(失業の身、あまり関係ないか)、隣の島にでも出かけてみるか・・・。 ]

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