Monday, July 23, 2007

[廈門・410天] 雑記の続きの続き

・この夏の暑さは、本社の庭園の池の鯉に大きな影響を与えた。五月に気温が上昇、池に大量の藻が発生、呼吸困難になった鯉が数多く死んでいった。会社は、池の循環方式を改善し、水温の上昇を抑える改修工事が行われた。ようやく鯉は戻ってきたものの、馴染めない何匹かが消え去り、代わりに幼魚が今では放されている。

・暑さの影響だったのか、会社の組織に変動が起きた。組織の運営を正常に動かそうと、一人の人間からその職を剥奪する試みが動き始めた。権力争いが頂点を迎えたわけだ。結果、私の所属する部門から、私の課がなくなった旨、通知書が出た。つまり私の立場は宙に浮いてしまったことにになる。そんな私をみて、麗江の若造は、皮肉混じりに私に声をかけた。「昨日はよく眠れた?」。

・私は答える、「よーく眠れましたよ」。なぜなら、この件が書類になる前、すでに私の移動する先は決まっており、なーんも心配する必要は私にはなかったからだ。この動きを仕切った人間が私の耳元で早速とささやいていたのだ。わたしは元に戻ったというだけのこと。厄介だった二人ボス体制から抜け出したことになった。私は麗江の若造にそっと語りかける。「ある部門の人間が言っていたぜ、麗江の案件は問題が多いぞ、と」。かれ、がっくりとしおれきっていた。見るも哀れであるが、年上の人間をコケにしようとする際には注意が必要なのだ。本社の人間の強み、人の話に聞く耳持つ強みを発揮できたわけだ。私も意地悪になったものである。ここではそうでもしなければ、何をされるか解らない。

・元ボスの影響力が剥奪され、元ボスが仕事の体制を二重に敷き、動かしていた人間も、姿を消すか、別の人間の取って代わられることとなった。元ボスが仕切っていた体制の人間は、これから半分に減らされていくことになった。少なくない数である。元ボスの考えていた組織、本来意義のある組織だったが、彼の個人的な思惑から、育て上げることも、有効に働かせることも出来ず、他人に手渡したことになる。

[ 写真: 戻ってきた池の鯉。今のところ元気そうだ。池の水は表面は暖かいものの、下の方は水温は低く、鯉への影響は和らいだことになる。 ]

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