Wednesday, June 6, 2007

[廈門・36X日] 部屋探し最終記

えーと、今日は6月6日。確か私が廈門に足を踏み入れたのが昨年の6月8日。今年は閏年でないので、一年365日。明日がその365日のはず。どこで計算間違いをしたのか、今日が[廈門・365日]になってしまった。微調整させていただきます。今日は[廈門・36X日]と・・・。ドジですね。年を取りましたか・・・。

ここ三週間、週末は部屋探し。契約の切れる12日まであと一週間、これという部屋が見つからない。先週末の土曜日、今の部屋を仲介したオバサンが、今の部屋と同額だが、二回りは小さいが、落ち着いた、閑静なマンションがあると言ってきた。いつものごとく、若き妊婦に同行してもらう。交渉事は彼女でなければならない。

実にいい部屋である。ご婦人が住まわれていたので、味付けはどうしても女性趣味。それでも上質な設えの家具調度で飾られている。不思議なことに、高級な衣服がハンガーに掛けられたまま、チェストの上には自らの写真。化粧品も並べられている。バーカウンターがあり、後ろの壁には栓の開けられた洋酒の数々。先ほど出かけたママなのではないかと思ってしまった。

若き妊婦は目ざとい。私に耳打ちする。「この人、きっと小老婆(愛人)よ。みてみて・・・」と。目をあちこちこらしている。さすが女性だ。私は気に入った。仲介のオバサンにその旨告げ、いつ転居可能か、契約は、などの手続きを待つことにした。

翌日、仲介のオバサンから電話。大家曰く、ひと月待ってくれ、そのときもう一度話し合いたい、といっていると。小老婆、きっと情夫の記憶を残しておきたいのかもしれない。彼が去ったその日のママ、またいつか戻ってきたとき、お帰りなさいと出迎えたいのかもしれない、など勝手に妄想したりした。残念である。いい部屋なのだ。まあ大事な記憶をかき乱すわけにもいかず、さっぱりとあきらめ、別の物件で、場所は賑やかで、落ち着かないが見晴らしのいい部屋に決めることにした。

先ほど、大家のおばさんと会い、仮契約をし、仲介の、若く、愛くるしく、笑うと目が大きくなる女性、それに若き妊婦三人、甘い物やで仲介料を支払って戻ってきたところだ。いやはや実に疲れたここ数週間である。

[ 写真: 南のテラス、居間からの眺め。低層旧市街で工事が進められている。その後ろに、内海とコロンモス嶋。実に夜景が美しいという。 ]

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