Saturday, May 5, 2007

[廈門・333日] ”抗日”の友

黄金週(ゴールデンウィーク)五日目。一昨日に続き携帯をどう使いたおすかあれこれいじくっていた午前九時半、その携帯が鳴った。久しぶりに若く口うるさく面倒見のいい人妻からだ。彼女、去った辣腕総経理のお気に入りで、朝から退社まで忙しい毎日を過ごしていた。その総経理がいなくなったため、暇ができ、「退屈だー退屈だー」といっては私のデスクにやってきていた。なにしろ動いていないと気が済まない、何かしていないとイライラするという、実に働き者なのである。

働き者、仕事の要領がよい、面倒見がいい、そしてかわいらしい。いうことがないといいたいのだが、すべてがすべて完璧なぞあり得ない。彼女、実に口うるさい。そしてとてもキツイ。一寸私がどたばたすると、「この日本のクソジジイ!なにしてんのよ!」、と横から口を出して手伝ってくれる。どこか東京下町のおねーさんを思い出させる。そんなこんなで私も辣腕総経理同様彼女を気に入っている。そのおねーさんから電話が入った。

「何してるの!中山路で買い物、付き合って!」
「雨だぜー、やだよー」
「こんな雨どってことないでしょ!早く早く!」
「えーと、歯磨いて、シャワー浴びて、ほぼ一時間・・・」
「早くしなさい!」

こんな調子で彼女に付き合って買い物天国に出かけてきた。一軒の眼鏡屋のショーウィンドウに「炎炎夏日、全民”抗日”」。一体何事かとのぞき込むと、脇から若き人妻が笑って教えてくれた。ここでいう"抗日"とは、太陽の日射しを坑けるという意味なのだそうだ。サングラスの宣伝だった。

[ 写真: 眼鏡屋からいただいたティッシュ。懐かしい人民軍の挿絵、宣伝ビラを配る少女の腕に赤い布、たくましい男性がかざす本には眼鏡屋の名前とマスコットボーイの画、背景にでかく真っ赤な太陽が。 ]

No comments: