Tuesday, May 1, 2007

[廈門・329日] 気がつけばあとひと月で一年目

住めば都とはよく言ったものだ。昨年の六月八日にこちらにやってきてからまもなく一年を迎える。一年前、千葉の片田舎で猫と縁側でうたた寝していたことが嘘のようである。今ではしっかり都会生活者になりかわっている。それにしても廈門は過ごしやすい都だ。機会を与えてくれた元ボスに感謝である。

その元ボス、権力争いに敗れてからというもの、ひねくれた日々を送っていた。毎日どこに出かけているのかもわからず、ボスはあの手この手で探るも探しあぐねるほどである。しかし人間他愛のないもので、裏ボスから給与を上乗せされた途端、我々とほぼ同じ時間に出勤するようになった。かつての男気はどこに行ってしまったのか。

先週まで、麗江の若造がボスのサインをもらいにこちらに来ていた。ところが、なぜかボスからサインがもらえない。ふててふてて、で、老頭子 ( lao3 tou2 zi5 クソジジイ ) 二人が慰めに珈琲店で話を聞いてあげる。ところが若造、店の若い子にさっさと声を掛けて携帯の電話番号を聞き出している。脳みそが疲れる疲れるといっているわりには下半身はしっかりしているようだ。

若造、結局ボスからサインをもらえず、ふてまくってさっさと労働節の休みで台湾に戻っていった。しかし若造も然る者で、飛行機の出発時間はるか前に会社を出て行った。昨日声を掛けたコーヒーショップの女性と昼飯をとるらしい。

翌日、老頭子二人、この珈琲店を訪れた。彼女にどうだった?と声を掛けてみると、しっかり知らんぷりである。携帯電話は別人の番号を教えていたのだ。彼女もしっかりしている。そりゃそうだ、店の客に声を掛けられただけでいそいそ出かけるほどこちらの女性はアホではないのだ。

というわけで今日は労働節。全く縁のない休日である。夜景だけがやけに賑やかだった。

[ 写真: 廈門はまだまだ発展の最中らしい。ネオンの勢いは日ごとに増してきている。それに呼応するように車の渋滞も日々発展中である。 ]

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