Tuesday, March 13, 2007

[廈門・280日] 思い込み-II

現在、会社が所有するホテルの中に予防治療の高級医療施設を計画中だ。この総経理が内科の医者である。昼の食事時、彼に私の発疹について尋ねてみた。食事のあと、見せてくださいなというので、ガバッと背中をまくり上げた。彼曰く、ヘルペスだろう、私は専門外なので、早めに専門医に診せるのがいい、とのこと。

昼休みの間、インターネットを使ってヘルペスについて調べてみる。確かに該当する部分が多い。内科の医者は、早ければ早いほど完治も早い、すぐにでも病院に行くといい、という。午後は現場に出なければならない。早めに切り上げて行ってみることにした。若き人妻も心配そうに話を聞いている。彼女、会社の仕切屋に聞く。皮膚科はどの病院がいいのか。仕切屋、即座に答えてくれた。

現場に出てみれば、あれもこれもと聞いてくる。時間がドンドン過ぎていく。同行してくれる人間は、病院が閉まってしまうと心配しきり。適当に話を聞き、後日処理しようと切り上げて病院に向かった。ここでも病院は患者で溢れている。しかし皮膚科を訪れる人は少なめなのかもしれない。三十分ほどで診察室に入れた。あらかじめメモっておいた症状を見せる。医者、患部を見せてという。まさに会社の内科医のいうとおり、帯状発疹、ヘルペスだと診断した。医者は処方箋を書きながら、中国語が旨いネーなぞと気軽な話をしてくる。まあ、十二指腸潰瘍でなくて私も一安心、ホッとして薬を受け取りに下りた。二種類、軟膏とタブレット、一週間分、〆て68元98角。

先ほど、食事あとにタブレットを飲み込む。突然腹の痛みが消えたような錯覚になった。それにしても十二指腸潰瘍だなぞと勝手に思いこむ、医者に薬を見せれば、「没用 mei3 yong4 」、役に立たないと一蹴された。

[ 写真: 病院の入り口には「早く健康に戻られることを願っています」と記されていた。 ]

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