Thursday, February 15, 2007

[廈門・253日] 春ー霞

素直なもので、立春を過ぎた途端空気中に湿気が溜まり始めました。この写真、早朝六時、マンションのバルコニーで写したもの。モヤっております。町中がモヤっています。会社に向かう車のなかからの眺めもモヤっているのです。廈門市は小さな島、周りは海であります。そのモヤも、日が昇るとともにその姿は消え去ります。しかし季節とは興味深いものであります。

会社のヘッドクォーターオフィスを取り囲む庭園には小さな池があります。先週半ばだったか、気温が急に上昇した日のこと。朝一番、オフィスの二階から何気なく池を眺めると、庭番のオジサン、池で何かをすくっている。よく見ると、池の鯉、その死骸であります。何匹も何匹もすくっておりました。昼休み、日課の池の端の喫煙。水の緑がやけに濃い。きっと急激な温度上昇で藻が大量に発生したのでしょう、池の鯉は酸欠になったようです。これも春の為す技でしょうか。

あと四日で春節。旧暦の正月であります。今週は歯医者に出かけるにも、出先から戻るのも、タクシーがなかなか捕まらない。道路脇には、大量の荷物を抱えた里帰りの人たちの姿を見ることができる。みなタクシーを待っているのであります。これも春先の光景なのでしょう。

[ 写真: 気温が日々上がり、布団のなかで汗をかくことも。着ているものも一枚一枚はぎ取らなければ。 ]

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