Sunday, October 1, 2006

[廈門・116日] 二時間遅れは常識

結婚式の始まりは二時間遅れが相場らしい。

昨夜、会社の女性の結婚式が執り行われ、私も参加してきた。中国で結婚式に出席するのは初めて。招待状には六時から始まると書かれていた。式場となった先日開幕のホテルに早めに出かけ、現場事務所で待機。六時半、一緒に参加する人が先に行きますよと声をかけてきた。

はいはいと私もそろそろ出かけるかと宴席に向かう。地下の大きなバンケットルーム、しかし人影はなし、オイオイ一体どうなっているんだ。仕方ないのでしばらく時間つぶしにコーヒーショップで高いエスプレッソを口にする。七時、また宴席に。二十ばかりの丸テーブルの半分が埋まっているだけ。席は決まっているわけでなく、勝手気ままに仲間同士が集まっている。お茶と雑談で時間をつぶすも、始まる気配はいっこうにない。

ボス連中が集まり始め、というか彼ら心得ている、いつ頃登場すればいいのかを。ここ廈門の結婚式の始まりは二時間遅れが当たり前だと隣に座った男が説明してくれた。一週間前にも同様結婚式があり、そのとき本来七時開催が九時半に始まったという。不思議な習慣である。とうてい日本では考えられない。おおらかといえばおおらか、しまりがないといえばしまりがない。それでも新郎新婦にとって晴れやかで数少ない誰もが祝福してくれるひとときである。お二人に幸あれ。

[ 写真: シャンパングラスにシャンパンを注ぐのがはやっているらしい。先日、ホテルの日本料理店開幕式典でも同じようにシャンパンイベントが行われた。 ]

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