Friday, August 25, 2006

[廈門通信] みんな苛立っているのだ!

[廈門・79日目] みんな苛立っているのだ!
ホテル開幕寸前。トップは、工事が、空調が、部屋は問題ないのか、ホテルマンの教育が間に合うかどうか、厨房は動けるのかで、ここ一ヶ月緊張の連続。トップに限らず、誰もが気が立ち、少しのことでも大声を張り上げている。さらに具合の悪いことに、工事部とホテル管理のトップは実に仲が悪くなっている。

ホテル管理のトップは、女性らしく感情を表に出してくる。工事部のトップは、元々仲のよかったホテル管理部のトップの対応をいらだたしく思うようになった。と同時に、ホテル管理を友人の女性に渡そうとしている。対立は頂点にまで。私の事務室は罵声が飛び交う修羅場の様を見せていた。さすがに一段落し、目処がたった今では両者一安心、とりあえず二人は手を結んだようだ。こちらも落ち着いて仕事に専念することができる。

では現場管理者はと言うと、それこそ時間を惜しんで開幕式典に備えて仕事に精を出している。しかし全て順調に進むとは限らない。ある日ある時、事務室でおとなしくデスクに向かっていたときのこと。外でドスンという大きな音。全員がそちらの方を見つめる。私の席からは音の出どころは眺められない。古株のオヤジが大声でスタッフの名を叫ぶ。出入り業者となにやら一悶着あったらしい。「ドスン」は椅子を倒した音なのか、テーブルの上を何かで叩いたのか、私には定かではない。みな苛立っているのだ。

開幕式典まであと十一日、結果を待つことにする。

[写真はマンションから眺めた足下。元々の廟が保存され残っている。傍らには池が。中庭といい、ここはとても落ち着いた環境にある。廟にはネココの姿も見ることができ、日曜日はここにのんびりと座り込むこともある。]

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