Wednesday, July 26, 2006

[廈門通信] 麗江・たまには建築家らしい話を

[廈門・49日目] 麗江・たまには建築家らしい話を
また麗江に話を戻します。麗江郊外の玉湖村、ここにはかつて米国人が納四族の文化を調査研究し、長らく住み着いた場所だそうです。ロックという研究者。詳しく知りたい方はウェッブから検索してみてください。いろいろでてきますので。

この村の民家の特徴である黄色い石壁は、ここにだけ存在するらしいのです。理由はわかりません。遠くから集落を眺めると日本の土壁の民家を思い出させます。どう見ても豊かには見えません。それでも引きつけるものがあるのは、民家がみなしっかりとできているからでしょうか。この石壁は木造の柱をしっかりと支え、地震によく耐えてきたと話に聞いています。石壁と木造の混構造、意匠的にも特徴があらわれていて見応えがあります。ロックが長年住んでいた家の壁には漆喰が塗られ、木部は漆が塗られていました。こちらでは、漆がペンキ代わりでした。

あいにく写真に納めてこなかったのですが、石積みと木造とを組み合わせ、デザインを現代風にした小さな学校が村の一角にありました。最近のものです。残念ながら今では使われていないようす、ベニヤを教室の入り口に貼り付け、出入りができないようにしてありました。何かの試みがされたのでしょう。使われていないのは使い勝手がここの習慣に合わなかったのかもしれません。

ロックの住居を管理していたご老人、長閑に案内してくれます。いまだに文革時代の服装をしています。一人住み込みで余生を過ごしている様子でした。運転手がなにやらしきりに話をして、後で話してくれたところによると、いろいろ苦労をしてきたとのこと。内容ははっきりしませんでした。

今日はこんなところで終わらせてもらいます。いささか疲れましたのです。

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