Thursday, December 16, 2004

[追伸:台北通信] 01-LuLuのサンドイッチ

長い間中断させていた[東アジアは停看聴]ですが、ここしばらくは今年の十月半ばから十二月半ばまで滞在した台湾の生活をご紹介していきたいと思います。ということで「台北通信」は「勝間通信」からこちらで引き継ぎます。

まず食生活の変化。当初毎日のように通っていた「素食」でしたが、いくら「素食」とはいえ野菜類は油でいためてから調理に入ります。植物油とはいえ、所詮 油に変わりありません。すぐにお腹がもたれるようになりました。勝間の田舎で鰯と豆腐と納豆の生活を長く続けていた身にはこたえました。年なんでしょう ね、十年前まではなんてことはなかったのですから・・・

事 務所に合衆国で長く生活していた人間がいます。愛想がものすごく悪いのです。四角四面は顔だけではありません。言うこともすることも四角四面。この彼、意 外と優しく親切でした。あるとき、事務の女性に「美味しいサンドウィッチ、どこかで売ってない?」と聞くと、彼の名前が挙がりました。恐る恐るたずねてみ ます。彼、なんとわざわざ私を連れてその店にまでついてきて、私が注文しているのを後ろから心配そうに覗いています。「大丈夫、大丈夫、引き取ってくださ い」。

この店がLuLuという名前でした。ほしいものが切れているとその場で作ってくれます。私はツナ・サンド専門でした。飲み物はヨーグルトか「今日湯」・今 日のスープ。どれも美味しくそれ以降つど訪れました。私の風采からか、すぐに外国人と解かった店の女性たちは英語で注文をとります。この付近には外国の企 業が多く、中華の味になじめない、または私のように中華に食傷気味の人たちの救いとなっているようでした。

帰国間もないころには、店の扉を開けるとすぐに「ハーィ!」と声がかかるようになっていました。ツナ・サンドが50元、ヨーグルトは25元、スープは35 元です。日本円に直すと250円から280円、安いですね。物価の感覚は日本の半分程度でしょうか。おかげで無駄遣いもせず、体の調子を崩すこともありま せんでした。

それにしてもこの紙(!)袋、雰囲気ありますね、1950年代の匂いが漂っています。

No comments: